2月9日~10日にかけて行われた、熊本産地研修に参加しました。

内容は、品質勉強会、生産者(イ草農家さん)の畳表の製織作業体験です。

畳は、床(とこ)、表(おもて)、縁(へり)などで構成されており、それらの材料を仕入れて私たち畳職人が畳に仕上げていくのです。同じ材料を使っても職人によって仕上がりに差が出るのは、職人の技術やこだわり、工夫といったものがそれぞれにあるからです。

畳表についても同様に、「機械が織るのだから仕上がりは全部同じ」ではありません。畳表の原料となるイ草を栽培し、刈り取り、選別し、織るという、ひとつひとつの工程において、それぞれの農家さんの技術やこだわりがあるのです。

そんな、農家さんたちの想いが畳表の品質に反映され、その想いを畳職人が引き継ぐことで質の良い畳に仕上がっていくのです。

当店は、長年にわたって熊本産畳表を扱い、その質の高さを目の当たりにしてきましたが、今回の研修で製織体験もさせていただき、農家さんたちの物作りに対するこだわりや徹底ぶりを間近で見ることができたことは、今後もお客様に熊本産畳表をお勧めする上で、一層の自信になりました。

※熊本県は、イ草の生産量が日本一です。