高校卒業後、京都畳職業訓練学校へ入学。夜間に学校へ通いながら昼間は学校の提携先である畳店で住み込み修行し、その後、家業を手伝うために帰郷。2013年、三代目である父の死去により、四代目を継承しました。先代達が築いてきた伝統と信頼を守るべく、日々精進しております。

新築される一般住宅において、年々和室の需要が減少するに伴い、畳の在り方も変化しつつあります。鎌倉時代からの長い年月、建物の床材として使用されてきた畳ですが、近年は洋間の一角の和空間として、あるいはフローリングの上の敷物として、さらにはインテリアとしての利用が多くなってきました。素材も本来のイ草畳の他に、ダニ・カビに強い和紙畳、防水加工を施した科学素材なども使われるようになり、利用範囲も多岐に渡っています。

そんな風に形を変えながらも”畳”が消滅しないのは、そこには長い歴史を持つ日本特有の文化を絶やしてはならないという業界人たちの想いがあり、また、夏は涼しく冬は温かい、遮音効果がある、空気を清浄する機能がある、などの知識が、畳と共に生きてきた日本人に自ずと根付いているからだと思うのです。

今、畳は海外で非常に人気があります。畳屋さんもあるくらいです。海外の方にも畳の良さを知っていただけているのはとても嬉しいことですが、日本の伝統文化はやはり日本人で守っていきたいものですね。

畳文化を絶やさないよう、自分にできることを模索しながら、お客様それぞれに合ったプランを提供していきたいと思います。

今後とも、よろしくお願いいたします。

代表取締役  受川 聡